国際交流ワークショップA

カナダ4日目(Regent Park, Waterfront)

REGENT PARK

トロントのダウンタウンに位置するカナダで最初に建設された最大の公共住宅団地であるRegent Park団地を訪問した。戦後のスラムクリアランス事業として設立されたが、その後低所得者や移民よる犯罪が起こっていた同地区に対し、北米最大の大規模開発により、全体戸数7500戸として超高層棟を増やし街区の建築密度を上げ、建物用途や容積率などが緩和されている。また、居住者のコミュニティ活動や学習の場として様々な施設が整備されており、屋内プールやスポーツ広場・屋上庭園などの創出や店舗やオフィス・職業訓練センター等といったコミュニティ施設や団地の多民族住民を雇用する就業機会の創出といった社会的包摂のための取組がなされていた。

 


CORKTOWN COMMON

West Don Lands地区は19世紀から工業用住宅地として開発され、河川の氾濫や工業化に伴う環境汚染が深刻化していた背景がある。そこで1970年代以降、脱産業化へ向けて動き出し、1992年までの優良賃貸型住宅の誘致などが行われたものの、7億円近くの赤字を生み出してしまう。その後2001年にトロントウォーターフロント再開発公社が設立し、2005年以降、ウォーターフロントの一部の地区を対象にWest Don Lands Precient Planと呼ばれる再生計画の進行した。第1段階として2012年にUnderpass Parkが開業した。東部のダウンタウンを河川による反乱から防止するために小段を構えたCorktown Commonが面積7.3haで開業している。その後、用途混在に伴い6000もの新たな住戸やその周辺商業施設の建設が相次いで進行している。また地区の再生計画として、Corkrtown Commonを始めとするコミュニティスペースの確保や住宅等の開発の際に条件付けでコミュニティ創出やアートを使った都市整備を促す仕組みなどが用いられている。