国際交流ワークショップA

ニューヨーク2日目(Midtown south, Brooklyn)

NYまちあるき 〜ミッドタウンサウス編〜

 

  ミッドタウンサウスは近年、ITなどの最先端産業の企業が流入し地価の上昇が激しいエリアである。まちあるきでは、大規模ターミナルであるペン駅を兼ねたマディソンスクエアから始まり、ハドソンヤードやハイライン、チェルシーマーケットを見学した。

 特にハドソンヤードは同国最大の民間不動産開発事業としての位置付けを持ち、計画内容としてオフィスや住宅のみでなく、学校や広場、公園といった施設も兼ね備えている。

 ハイラインは高架貨物跡を使用した再開発として位置付けられ、廃線に伴い、線路上には雑草や草木といった不揃いな木が生い茂っていた背景の他、公園での犯罪数の増加等の問題があった。

 また、開発の際、土地所有者の反対から開発権移転の手法を採用し、土地所有者にも利益をもたらす。犯罪や事故の多かった同地区が再開発により賑わいが創出なされていることに印象が残る。    


NYまちあるき 〜ブルックリン編〜

 

 ブルックリンはイースト川をはさんでマンハッタンの東側に位置する。1990年代以降、安い家賃や住みやすい環境を求めてアーティストが移り住んだ。

かつてダウンタウンのソーホー地区にも同じような現象が起きたが、マンハッタンの家賃高騰を嫌って、川を渡って隣のブルックリンに住む人が増えた。

 まちあるきでは、ウィリアムズバーグ、ダンボ、パークレイズセンターなどを見学した。

 ダンボ(Down Under the Manhattan Bridge Overpass)はもともと日用品製造工場や倉庫が混在する軽工業地域であったが、1970年代の製造業衰退により工場や倉庫に芸術家が住み始めた。97年にゾーニングが変更、住宅転用が許可され、富裕層が流入した。

 ウィリアムズバーグ(Williamsburg)は90年代まで中小工業や倉庫、小さな集合住宅が混在する地域であったが、ゾーニングの変更によりテック系ワーカーが流入している。両地域は芸術家や音楽家の移動を契機としており、日本のまちづくりではあまり見られない例で、非常に興味深かった。